教えて達人 - ネットde事例検討
2021年5月
[9] | 2021/06/07 20:04 |
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40歳代 静岡 養護教諭 |
【SLIPERより】 「引き継ぎ」が、人によって違う実態があることが投稿からもよくわかりました。共通して言えることは、引き継ぎする側もされる側も大きなイベントであることです。 養護教諭の仕事は、多くが一任職である特殊性から、「自分だけがわかっている」という状況になりやすい環境であると思います。しかし、引き継ぎが不十分であると、引き継がれた側に負担が生じます。異動してきた養護教諭がこれまでの状況を理解しないまま職務を進めることは、職員全体に影響が及びますし、ひいては在校生に不利益となるでしょう。スキルラダーでは、11の職務がありますが、https://skill-ladder.com/skill_list.html 「引き継ぎ」は新任校で、職務をスタートする上での土台となるものだと思います。 公立学校に勤務しているのであれば、異動は必須ですし、また、急な病気休暇なども考えられます。そのため、明日、自分が休んだとしても代わりに来た人が困らないように心がけることは、欠かせません。いつでも引き継ぎができるようにしておくことがベストとはいうものの、日々の仕事に終われ、引き継ぐ準備が後回し、、、というのが正直なところです。 異動の引き継ぎがあり、「最初の職員会議の提案文書は作ってあります。」と言われたら本当にホッとしますし、4月分までは前任者にやっておいてほしいというのが多くの養護教諭の心の声だと思います。しかし、考え方は人それぞれです。このような個人差を避け、スムーズな引き継ぎのために、各市町村の養護教諭部で、引き継ぎのマニュアルがあるところもあります。冊子があり、それを見ながら引き継ぎ、引き継ぎが完了したというサインを相互にするという学校もあります(責任の所在を明確にする意味もある)。個々人のやり方に任せるのではなく、共有の引き継ぎマニュアルの中に4月の準備は済ませておくことを明示すれば、この問題は防止できます。これは、養護教諭部として取り組み、地区の養護教諭の共通理解が必要だと思いますので、地区の先輩に今、あなたが感じている声を届けることをおすすめします。 現時点で出来ることとしては、次の異動に向けて、引き継ぎノートを今から作り始めましょう。例えば健康診断では、実施日当日のうちに今年度の実施要項にどんどん気がついたことを書き込み、他の人にもわかるように記録を残しておきましょう。これは、年度末に自分の仕事を振り返る際にも役立ちます。異動が決まってから準備するのでは負担が大きくなってしまいますから、毎日、コツコツ記録を残すことで負担を軽減し、異動に備えておきましょう。 |
[8] | 2021/06/03 23:56 |
60歳代以上 海外 元養護教諭 |
東北大震災の翌年、私は臨時養護教諭として1年間、2校に勤務した経験があります。2校とも地震、津波、原発(三重苦)の被害を受けた小学校でした。1校目は養護教諭は休職中で、保健室は機能しておらず、支援物資(マスク、手洗い消毒剤、布団など)の倉庫になっていました。2校目は校舎が津波でやられ仮設校舎、原発から25キロ地点だったので生徒は半減、放射能対策でやっきな状態でした。 このような中、前任からの具体的引き継ぎはほとんど皆無、校長から健康診断票、児童名簿、家庭連絡綴り、校医等関係機関の住所電話番号表を渡されただけ。しかし、これだけの書類があれば養護教諭の仕事は可能です。あとは保健主事や関係職員との連携でうまく回せると思います。「やるしかない」と思って頑張りました。 もう一歩進んで、「養護教諭として、どう子供たちの支援ができるか」です。通常はその学校独自の健康問題などは分かっている場合が多い。問題は「三重苦の子どもたちの健康支援をどうするか」でした。放射能についてはマニュアルどころか何も分かっていない中、マスクの着用、なるべく外に出ない、汚染食品の回避などを励行するしかなかったのです。おまけに、通学の送迎、体育授業の激減などで運動不足(他、飽食、ストレスなど)による肥満が急増してしまった。 この時の私の場合、「引き継ぎ」がなかったから苦心したということは全くありませんでした。支援期間が終了し、後任への引継ぎは前述の書類と私が実施した「放射能から子供たちをどう守るか」の実施記録を置いてきただけです。 |
[7] | 2021/05/31 21:39 |
30歳代 宮崎 養護教諭 |
他校の養護助教諭の方(単数配置)から聞いた話です… 現在の学校に赴任する前に引き継ぎを受けたようですが、 (内容は不明です、すみません。) いざ赴任したところ、「これまでの起案文書がない、パソコン内にもデータがない」状態だったようです。 去った先生は「いつでも電話で聞いてね!」というスタンスのようですが、 養護助教諭の方は、4月から働くことが初めてで、 何をしたらいいのかわからず、何を聞いたらいいのかもわからない、と困っているようです。 実態が掴めずとも、起案文書などのこれまでのデータで推測することも可能ですが、 それらがないとなると、非常に難しい状況と思います。 他の先生のお話を聞くと、引き継ぎも先生の考えや個性、力量によって違うのだな、と感じています。 引き継ぎ事項も共通して(過不足なく)いると、悩まないでいいのかなとも思います。 |
[6] | 2021/05/31 21:23 |
30歳代 宮崎 養護教諭 |
私の学校は、複数配置をとっています。 恐らく私の学校では、「去る先生が新しい人に引き継ぐ」スタイルのようです。 (子供の様子、去る先生がしていた業務など) 私の狭い持論(考え)かもしれませんが、 「複数配置では、残る先生が新しい先生に引き継ぐ(伝達する)、そして、日々引き継ぎの精神で」と思っています。 これから一緒に仕事をするのは、残る先生と新しい先生で、 引き継ぎからコミュニケーションが始まり、仕事の伝達がスムーズなのではと考えます。 また、複数配置と言えど、完全に業務分担すると、その先生しかわからない業務となり、 もし、その先生が病休、年休になると保健室の業務がストップしかねません。 (大切な情報を伝えないまま去るという事態も・・・) そうならないよう、今年度からは、 することやしたこと、して欲しいことを細かに伝達し合い、業務を共有することで、 一方の養護教諭が休みでも保健室が回るようにしています。 さらに、伝達だけでは1年の間に記憶も薄れてしまうため、 各行事や月毎の業務をまとめています。(マニュアル化) このやり方がすべての先生に通用できるかどうかはわかりません。 また、引き継ぎの内容は、初任、ベテランなどの経験年数や経験校種などにもよるとは思いますが、 責任を持って引き継がなければ、「保健室は回らない、職員に迷惑をかける、最後は子供に迷惑をかける」ことに なりかねません。 異動のある教員は、伝えていくことも使命と考えます。 1代限りではなく、上手く継続した教育、保健室経営をしてみたいですね。 |
[5] | 2021/05/31 15:45 |
20歳代 愛知 養護教諭 |
私は養護教諭になって8年目で、現在は私立校に勤め5年目になります。 これまでに3回異動しましたが、きちんと引継ぎをしてくれた人もいれば、そうでない人もいました。 特に困ったのが、現任校に着任した時です。 前任の方は片付けや整理整頓が苦手だったらしく、書類は乱雑に置かれ、救急セットの中もごちゃごちゃで、保健室が荒れていました。 そのような状態で、私が着任するよりも前に退職されたので、当然引継ぎもほとんどなく… 健康診断の進め方一つでも、いつ、どのように校医や業者に連絡するのかが全く分からず、最初の一年は本当に苦労しました。 そんな経験から、私は一年の仕事の流れをまとめた執務の手引きを作り、いつでも引き継げるようにしています。 もし、一人職の養護教諭が突然、長期にわたって休むことになっても、この手引きを見れば執務の内容が分かるように… 学校全体のためにも、引継ぎはきちんとするべきだと思います。 |
[4] | 2021/05/30 22:15 |
40歳代 愛知 養護教諭 |
投稿者の戸惑い、よくわかります。 私も最初の移動(小規模小学校から大規模小学校への移動)の時、移動先のベテラン養護教諭から何も引き継いでもらえず、とても困りました。 しかも、移動してみたら保健室がひどい状態で、いらない物や使えない物が(使用期限の切れた大量の消毒薬、壊れているオージオメーターなど)あふれていました。 結果、この人は「引継ぎをしてくれなかった」のではなく「引継ぎが出来ない人なんだ」と理解して、これ以降、この方を反面教師として「公立学校の保健室はあくまでも数年間の借り物」と思うようにして、いつ移動になってもよいように引継ぎ資料などを考える保健室経営を行うようになりました。 自分が困ったことは、人にしないという良い経験と思うのが良いと思います。 |
[3] | 2021/05/18 19:24 |
30歳代 千葉 養護教諭 |
私は来年あたり異動かな…と、思い始めた4月から引き継ぎのための資料を作ります。 年度始めに集める物、新入生に配布する物、健康診断の要項、夏休み前に配布する物、 修学旅行…などなど時系列に、約1年間かけて資料とメモを残します。 1年かけて行事に沿って書くと、取りこぼしがありません。 いざ、3月に異動が分かりきってから約1年前のことを思い出して書こうとすると、 必ず書き忘れがあるからです。 これまで5回ほど異動しましたが、きちんと引き継ぎをして下さった養護教諭と、 資料などがまったく準備されてなく、まともに引き継ぎしてくれなかった養護教諭とがいました。 私は、自分がしてもらって助かったことは次の人にしようと心がけていますが、 引き継ぎをきちんとしない人は、本当に、どういう考えなのか、不思議でたまりません。 |
[2] | 2021/05/09 17:14 |
40歳代 愛知 養護教諭 |
4月の職員会議の提案文書や新年度すぐに配付するもの(保健便り等)などできるところまで作成しておくようにしています。たくさんある書類も印刷だけしておくとか、できる限りのことはして異動します。次に来る方が新人でなくても、です。それは、新しい学校、環境で印刷機一つとってもその機種の使い方に不慣れだったりしてなかなか思うようにいかず手間取るものです。なのに、やることは山積み、そして家庭生活もあるわけです。それを考えたら、前任者ができる限りのことをしておくのは当然だと思っています。新年度の慌ただしさが終わり次第、その方のカラーを出した保健室経営にしてもらえればいいと思っています。 | [1] | 2021/05/08 16:32 |
40歳代 静岡 養護教諭 |
私は、養護教諭15年目です。現在4校目に勤務していますが、転勤の際の引き継ぎはその都度前任者の個性があるなと感じています。市内で引き継ぐものの一覧がでているのですが、それに沿って準備している人、それ以上に準備している人、それ以下の人、様々でした。私自身としては、引き継ぐ側としては、市内の引き継ぎ一覧表に沿って準備し、4月当初の職員会議で提案するものや、すぐに配布するものは印刷し、配るだけになるよう準備しています。また、できるだけ健康診断などの様子は写真で残しています。 引き継ぎを受ける側としては、書類がきちんと保管されていない、保存期間の切れた文書が残っていたこともありました。また、相談者さんのように、あなたのやり方でやってと言って、ほとんど引き継ぎがなかった経験もあります。 私も相談者さんが感じたことに賛成です。4月までの準備は最低限しておくべきだと思います |