教えて達人 - ネットde事例検討
2021年6月
[5] | 2021/07/06 17:53 |
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40歳代 静岡 養護教諭 |
【SLIPERより】 新採用の担任教諭は「摂食障害」「精神科」等、自分にとってなじみのない言葉を耳にして驚き、とっさに抵抗を示してしまったのかもしれませんね。まずは、養護教諭として摂食障害の危険性を含め、摂食障害の正しい知識を丁寧に説明しましょう。その場合、カウンセラーの協力を得るのも良いと思います。もし、新採用の担任教諭が聞く耳を持たなかったら、学年主任や指導教諭の力を借りましょう。それでも難しいようなら学校医や管理職にも相談しましょう。保護者への連絡に不安があれば、養護教諭が一緒にいるところで電話をいてもらい、途中で養護教諭が代わったり、学校に来てもらったりした時に養護教諭も同席するようにしましょう。そうすれば担任の説明不足はその場でフォローでき、同時に、保護者の気持ちを汲むことの大切さや保護者にお願いすべきところをしっかり伝える必要性もあなたが直接伝えることができます。気をもむこともあるかもしれませんが、ここは、若い教員にとって養護教諭が、健康や保健に関して相談できる頼もしい存在となるようにしましょう。 担任教諭は、大学を卒業と同時に難関の教員採用試験に合格されたようですから、優秀な学生生活を送ってきたのではないでしょうか。これまで、叱られることや注意されることなく過ごしてきたため、養護教諭から自分のクラスの生徒のことを言われただけで、無意識に否定されたと捉え、拒絶するような態度を取ったのかもしれませんね。 このケースをスキルラダーの到達目標に照らし合わせてみると、「健康相談」の「ステップ3:担任・保護者・外部機関と連携して支援することができる」に当てはまり、「ケースマネジメント」の「ステップ4:困難な事例に対してチーム支援の機能を果たすことができる」にも当てはまります。 そして、「自己研鑽」の「ステップ4:学校保健活動について指導的役割をとれる」にも該当するため、若く経験の浅い教員が今後輩出されるだろう背景も捉えつつ、新採用の教員への指導をどうするか、OJTの視点で考えることも必要になります。 OJT(On the Job Trainingの略)とは、個々の研修を人材育成に生かし、それを校内の組織力向上に繋げることで、ビジネス用語を教育の現場にも活用したものです。各都道府県の教育員会ごとに「OJTの手引」1)がありますので、是非ご参考にしてください。 担任の協力がなければ生徒への保健指導が立ち行かないこともあります。保健管理や保健指導の円滑な実施のためには、養護教諭と担任との連携・協働は不可欠です。そのことを担任も理解することができれば、互いの関係性も良くなり、組織的な生徒の支援へと繋がると思います。 1)OJTガイドライン第3版 東京都教育委員会 https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/staff/personnel/training/files/development_policy/27ojtgaidorain.pdf (2025.3.30) |
[4] | 2021/07/04 02:10 |
60歳代以上 海外 元養護教諭 |
生徒の担任に「摂食障害の疑いがあります、、、」と言う前に、「気になる点」をあなたが養護教諭としてその生徒の健康情報を集めたり、本人や保護者の話を聞くなどしたのでしょうか。 「今年の入学式から痩せた」とだけでは意味がいくつか考えられます、入学した時は普通だったとか。痩せ願望は今の女子高生には普通にあるでしょうし、軽い気持ちでダイエットしたのがうまくいったのでハマってしまったという生徒の話を聞いたこともあります。そういう中、周囲の「摂食障害なのでは?」という疑いの目が、本人を追い詰めることもあると思います。 新規採用の先生には、新採研修の中で「保健室との連携」についてもあると思いますし、担任は「そんなの必要ない」と言っているのをとりあえず受け止めておいて、もう少し、多方面からの情報収集など、ご自分として出来ることをやられたらどうでしょう。 |
[3] | 2021/07/03 21:30 |
40歳代 神奈川 養護教諭 |
明らかに入学式から痩せていっているようでしたら、きっと周りの先生方の 中にも気にされている方がいらっしゃるのではないでしょうか。 職員室の情報交換の中で話題にされると、「確かに!」「あれはまずいよね」 「明らかにやせたよ」等と反応してくださる方がいるのではないかと思います。 先生お一人では納得させることが難しい場合は、他の方のご意見も集め、お力を 借りると良いと思います。 ただ、養護教諭は子どもの健康面においては、校内唯一のプロフェッショナル。 たとえ、一度拒否されたとしても、ひるまずに、先生のお立場で根拠を示しながら 丁寧に説明を加えられ、改めて協力をお願いするのも一つと思います。その際、 できれば内科健診で指摘があった、SCの先生が気にされていた等、専門家の先生方 のお力をお借りするのを忘れずに・・ 一つ一つステップを踏みながら進めれば、きっとうまくいくと思います。 |
[2] | 2021/06/13 17:20 |
50歳代 静岡 養護教諭 |
担任の先生が無関心なのは、担任の先生の中で必要ないと判断しているからなのでしょう。相談者の方が書いているように「無知」、それゆえに必要ないと言っているのではないでしょうか。(知識としてはあるけれど対応するのが面倒くさいという人もいます) 他の先生から養護教諭の言っていることが過度でないことを伝えてもらうとよいと思います。その他、スクールカウンセラーや、内科校医からも病院受診をすすめられていると伝えるのもよいと思います。養護教諭が一人でおおげさにしているというのではなく、心身両面から受診が必要ということを強調して動いてもらえるとよいと思います。 |
[1] | 2021/06/13 15:05 |
30歳代 神奈川 養護教諭 |
相談者さんがそれほどまでに摂食障害の可能性を心配しているのならば、 周りから攻めても良いのではないでしょうか。 幸い、大規模校とのこと。 家庭科の教員や体育の教員など、女性の教員らに「あの子、痩せすぎてると思うのですが…」 と、声を掛け病院受診をさせたい旨を相談してみては。 相談者さんと同じように「痩せて心配だ」と思っている教員が他にもいるハズです。 経験の長い教員ならば、他の学校で摂食障害の生徒に対応した経験があるかもしれません。 養護教諭は一人職種で孤軍奮闘しがちですが、 自分と同じ思いの教員を見つけ、協力してもらいましょう。 そして、その教員と一緒に担任が若く頼りなかったら、まずは学年主任に話してみましょう。 学年主任がだめなら、生活指導(生徒指導)の主任、保健主任(保健主事)でも 協力者を作り、周りから固めていくことをお勧めします。 |