教えて達人 - ネットde事例検討
2021年9月
[5] | 2021/10/07 09:02 |
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50歳代 静岡 養護教諭 |
【SLIPERより】 今回は、情報の収集と発信に関するご相談です。 情報収集についてです。インターネットが普及し、簡単に大量の情報にアクセスできるようになりました。しかし、中には誤った情報やデマも紛れ込んでいるため、正しい情報を判別できる力が必要になります。ネットから正しい情報を収集するための基本的な観点は下記の通りです。 ・科学的根拠を確認する:関連する学術論文や専門書に直接あたり、確認する ・文科省や厚生労働省などの身元確かなところからの情報を参考にする:出どころのわからない情報は信用できない。商品を販売しているサイトや、掲示板サイト、TwitterなどのSNS上の情報は根拠にならず、確認が必要。 ・複数の情報を比較する:一つの情報だけで判断しない。発信者の意図を想像することもヒントになる。 スキルラダー「保健室経営」では、「専門誌や論文をクリティカルに読むことができる」を挙げています。クリティカルとは、「本当にそうなのだろうか?」と疑問を投げかけながら多面的に物事をとらえ自分自身の思考に基づいて判断することです。 専門職として、最新かつ正しい情報を身につけるためには、学術論文を読むことにもチャレンジしていきたいですね。 こうして得た情報をまとめたら、今度は情報を発信する側になるのですが、その際上も注意が必要です。正しく伝える、わかりやすく伝えるだけではなく、誤解や人を傷つることがないような配慮が必要になります。ポイントを挙げてみます。 ・対象が求めている情報を確認する:保護者や子ども他の教職員は、どんな情報をどこから得ているのか、知っていること、知らないこと、知りたいと思っていることを把握しておく ・情報を整理する:伝えたいこととその理由を明示し、論理的(筋道を立てて考える)に伝えることを意識する。 ・対象に伝わりやすい方法を工夫する:図やイラスト、表やグラフ、動画や音声など、それぞれの特徴を生かし、対象に合った方法で情報発信する ・正しい情報だけではなく、対象にとって使える情報を発信する:文科省のガイドラインや医学的知識などをそのまま伝えるのではなく、自分の学校に適応できる形で提案する ・いじめや中傷、ハラスメントにならないか:情報の受け手の背景や想いを想像してみる 学習指導要領には、「情報活用能力(情報モラルを含む)」を「学習の基盤となる資質・能力」と位置づけ、横断的に育成する旨が明記されています。また、教員養成課程においても「ICT活用指導力」充実のために「情報通信技術を活用した教育の理論と方法」が新たに必修科目に加わります(養護教諭・栄養教諭・幼稚園教諭は必修ではないとなっていない)。学校教育でのICT活用が進む中、インターネットを使いこなして情報収集・発信できる力は、子どもたちにとって必要不可欠な能力となっています。保健に関する有効な情報発信のため、そして、デジタルネイティブである子どもたちに指導できる力を身につけるためにも、養護教諭として情報活用能力を高める努力をしていきましょう。 |
[4] | 2021/10/06 11:00 |
60歳代以上 海外 元養護教諭 |
そうしますと、2年前まで、あなたは大学で養護教諭養成コースで勉強していたのですよね。子供のメンタルヘルス、ネット依存、リストカットなどは教科書、参考書、講義などで学んでいるはずです。では一体何を知りたいのか、どんな情報をまとめたいのかです。今、知りたいことで大学で学習しなかったものがありますか。「どの情報が正しいかわからない」など、論外です。駆け出しのあなたは、日常の経験一つ一つを、これまで学んだ基本知識との検証をし、あなたなりにまとめておくのがいいと思います。 新型コロナウイルスについては、問題発生時から2年、誤った報道が先行し、世界中が変わってしまうほどの出来事になってしまいました。まるで「エボラ出血熱」扱いです。しかし、学術的、統計的にウイルスの正体は大体わかっています。専門家(私も)は「第5類の感染症」だと言っています。これを基本に勉強されればすべて説明がつくでしょう。 校内研修ですが、先生方があなたに期待しているのは「新型コロナウイルスの正体」です。先生方も案外知らない。ベテランの養護教諭にではなく、新任の、大学卒業したてのあなたに期待しているのです。 |
[3] | 2021/10/01 22:48 |
30歳代 埼玉 養護教諭 |
投稿者さんの気持ち、よくわかります。 私も何かを調べるときに、紙ベースのものよりもネットが身近にあるので、すぐにネット検索しちゃいます。 でも「本当に正しい情報なのか・・・」いつも不安に思っています。 なので、できるだけ、新聞社、教育委員会、官公庁などの出典がしっかりしているサイトのみを信じて、その以外のブログ的な書き込みなどは閲覧するだけにしています。 同僚からもいろいろな情報を聞いたりしますが、それを子ども、保護者、教職員などに伝えるときは、必ず「裏取り」をして確固たる根拠を調べてから使用するようにしています。 現代はネットを使わないことができない時代です。 ネット情報を吟味する技術を身に着けるには、いろいろなサイトを見ることも大切な練習だと思います。 |
[2] | 2021/09/24 05:25 |
50歳代 千葉 養護教諭 |
知りたい情報、勉強したいことがたくさんあるようですね(素晴らしい!)、 でも今回は、新型コロナウイル対策のための研修会が目的のようですから、 まずは、そこに焦点を合わせましょう。そして ・学校として何を知りたいのか、管理職はどんな情報を求めているのか ・集団生活をする若年層にとっての対策は何か、何に注意すべきか の2点に絞って「受け手側の求める情報」を把握してから「専門家の発信している情報」 を調べてみてはいかがでしょう。 新型コロナウイルは、朝晩ニュースTVでも、新聞でも扱っています。 学校に市町村や文科省からの注意喚起の文書も送られて来ますよね。 そこから必要な情報を拾いましょう。それが基本です。 誰が言っているのか分からないSNS上の情報は決して鵜呑みしないことです。 迷う情報があったら学校医や学校薬剤師に相談しましょう。間違った情報なら、 なぜ、それが間違いなのか、なぜ間違いが拡散されてしまうのかも考えることも必要です。 そういった訓練を積み重ねるうちに情報リテラシーの力が身に着くと思います。 また、人は無意識に確証バイアスが働きがちです。自分が信じていることを裏付ける情報 ばかり探して、自分に不都合は情報に目を背けがちになります。ので、さらにそこを注意 しましょう。 |
[1] | 2021/09/07 15:07 |
40歳代 静岡 養護教諭 |
私が養護教諭になったころは(20年前)はインターネットで検索して情報を得る方法ではなく(そもそもインターネット環境がなかった)、書籍から情報を得ることが多かったです。今は瞬時にして、情報が得られる分、峻別しなければならないと思います。ネット上ではフェイクニュースのようなものもありますから、相談者さんの気持ち、よくわかります 私は情報を得る時は、文部科学省や、厚生労働省、学会のサイトを見て、身元のしっかりした情報から得るようにしています。 正しい情報とあやしい情報の見分け方は難しいですが、自分の好き嫌いという感情で正しい(好き)、嫌い(あやしい)と考えるのではなく、根拠が示されているか、科学的かという視点で正しいか、怪しいかを判断しています。 |