教えて達人 - ネットde事例検討
2022年2月
[5] | 2022/03/05 15:51 |
---|---|
50歳代 静岡 養護教諭 |
【SLIPERより】 「肥満の子供が増えたことと、体力の低下」への気づきは養護教諭としてとても重要な視点だと思います。コロナ禍の運動不足は、多くの養護教諭が危惧していることだと思います。WHOの身体活動ガイドラインでは 、5-17歳は、少なくとも1日60分の中高強度の身体活動が必要とされています。しかし、できる運動が限られる中で、子供からは「縄跳びや持久走しかできない。苦手だから学校に行きたくない」という声が出たりもします。子供たちが楽しみながら自らやってみたいと思える運動を企画できるといいですね。 しかし、今の最優先事項は何かを見極めてください。感染が拡大している状況では、まず、感染予防対策に取り組むべきです。運動については、簡単に取り組めそうなことは、提案してみるのもいいですが、今すべきことをクリアしていることが前提になります。運動についての対策は、感染拡大が落ち着いたあたりで取り組めるよう、備えておくと良いでしょう。 本来なら、子供たちの状況をアセスメントとすることから取り組むでしょう。しかし、コロナ禍では、養護教諭に事前準備にさける時間の余裕はないでしょう。現状から得た感覚を保護者や教員と共有し、直ちに行動を変えることから取り組むことも必要でしょう。 一方で、可能であれば、以下のような流れで活動を展開していけることが理想ではあります。参考までに書いておきます。 子供たちに起こっていることをエビデンスをもとに明らかにします。健康診断や体力テスト結果のデータから、どの学年でいつ頃からどんな傾向が見え始めたかをグラフなどを活用して「見える化」したり、子供たちがどれくらい運動できているか、調査してみたり。また、運動不足の影響から、怪我が増えている可能性も考え、保健室来室状況やスポーツ振興センターの申請数の推移も確認してみるなどです。こうして子供たちに起こっていることをまとめれば、課題が明確になりますし、教員や保護者に示せば、その後の活動への協力体制を構築しやすくなります。 こうして見えてきた課題をもとに目標を設定し、それに対応した運動などの活動を考えましょう。この際、子供たちが主体的取り組みたいと思わせる運動を提案することがポイントです。例えば、持久力を高めたいのであれば、持久走以外にもエアロビクスなどの方法も考えられます。頭を柔らかくして、子供たちが楽しく取り組める運動を企画しましょう。担任や体育科の先生と相談すれば、強化したいポイントに応じた効果的な運動が計画できるはずです。いくつか、考えられる活動をあげてみます。 ・室内や家庭でできる運動を保健委員会による動画で紹介する ・自分たちでできる運動コンテスト:おすすめの運動を提案させ、投票し合う ・運動量をポイント化し、学級対抗で競わせる ・体育の宿題を出す:本読みのように運動も家庭学習のルーティーンにする 普段から姿勢を良くするだけでもインナーマッスルが鍛えられ、基礎代謝が高まります。運動に加え、普段から姿勢の指導を取り入れていくこともおすすめです。 養護教諭だけでできることは限られています。体育科以外の先生や保護者も徐々に取り込んで、学校全体で取り組めるようにできたら最高です。 WHO身体活動・座位行動 ガイドライン (日本語版) http://jaee.umin.jp/doc/WHO2020JPN.pdf (2025.3.30) |
[4] | 2022/02/27 23:55 |
60歳代以上 海外 元養護教諭 |
ここ数週間で、コロナ自粛緩和への情報が飛び交っています。政府のコロナ対策分科会の尾身会長は「コロナはインフルエンザのようなもの」と述べ、アメリカのCDC(疾病対策センター)は、2/25、「学校など屋内の公共の場でのマスクの着用を解除」と発表しました。 私個人としては、学校内のマスクは不必要、普段通りの生活ができるように支援することだと思います。学校でのインフルエンザ対策として、これまで通りの対応に戻していけたらいいですね。 要は、養護教諭として「新型コロナウイルスとは」を医学的に把握しておき、周囲にアドバイスできるようにしておくことです。 「政府のコロナ対策への対応」を学校職員全員が頑張るしかありませんね。 |
[3] | 2022/02/26 17:09 |
50歳代 静岡 養護教諭 |
この第6波を超えた後にできることに備えておくのがよいと思います。やはり今は感染予防が第一です。 | [2] | 2022/02/26 16:45 |
40歳代 静岡 養護教諭 |
感染予防と遊びのバランス、本当に難しいと思います。私の学校も相談者さんと同じ状況です。 体を動かすことを目的に子供たちのアイデアで、児童会の企画で靴飛ばし大会を行いました。昼休みに、運動場に一列にならんで、密を避け、履いている靴を蹴るような動作で飛ばすのです。このようなアイデアは子供ならではでした。また、冬場は、縄跳びを行いました。個人でできるものとし、成果を競う形にすることで、達成感が得られていました。 |
[1] | 2022/02/10 20:13 |
30歳代 埼玉 養護教諭 |
体育の授業内容はどういったものですか? サッカーやドッチボールが出来なくても、縄跳びやダンスは 出来ると思います。 制限による児童の肥満や不満については、養護教諭だけが悩むのではなく、 他の教員をも巻き込んで、皆んなで解消法や対策を考えてみてはどうでしょうか。 なので、相談者さんが責任を感じて悩みすぎることはないと思います。 たしかに、コロナ禍による運動不足は私も気になりますが、 オミクロン株は感染力が強く、本校でも児童や教員の陽性の報告が増えているので、 今は、感染予防対策の方を優先し、力を注ぐ時かとも思います。 もう少し感染状態が落ち着いたら、運動不足解消のための遊びや活動をさせて みてはいかがでしょう。それまで時間があると思いますから、他校の工夫を聴いたり、 ネットで検索したりしましょう。 |