教えて達人 - ネットde事例検討
2022年5月
[6] | 2022/06/04 12:31 |
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50歳代 静岡 養護教諭 |
【SLIPERより】 日本では常時50人以上の労働者がいるすべての職場で産業医と衛生管理者を、10人以上50人未満の場合は安全衛生推進者もしくは衛生推進者を配置することが労働安全衛生法において定められています。 この法律に従うと学校で養護教諭が衛生管理者を担っていない場合、原則的には教職員の健康管理を担当する必要はありません(教えて達人2015年12月「私、衛生管理者だったの」参照) そして、学校保健安全法15条に 1 学校の設置者は、毎学年定期に、学校の職員の健康診断を行わなければならない。 2 学校の設置者は、必要があるときは、臨時に、学校の職員の健康診断を行うものとする。 同16条に「学校の設置者は、前条の健康診断の結果に基づき、治療を指示し、及び勤務を軽減する等適切な措置をとらなければならない」、学校保健安全法施行規則16条に「法第15条第1項の健康診断に当たった医師は、健康に異常があると認めた職員については、検査の結果を総合し、かつ、その職員の職務内容及び勤務の強度を考慮して、別表第2に定める生活規制の面及び医療の面の区分を組み合わせて指導区分を決定するものとする」と明記されており、養護教諭が職員の健康管理を行う法的根拠や責務は厳密にいうとありません。 しかし、皆さんからのコメントにあるように、養護教諭が衛生管理者になっていなくても、職務上、教職員の健康診断結果を管理している学校が多いようです。そこで、養護教諭が衛生管理者ではない場合は上記の法令等による根拠を校長に確認していただき、教職員の健康診断結果の取り扱いを検討するのはどうでしょうか? そして、校長から「教職員の健康管理について個人的に相談に乗って欲しい」というような依頼を受けた場合は、養護教諭が窓口になることもあるのだと思います。 しかし、近年、学校における健康相談の多様性が報告されており、2014年度に実施された日本学校保健会「養護教諭の職務に関する調査」によると、教職員自身に関する相談を受けたことがある養護教諭は幼稚園65.3%、小学校73.5%、中学校78.8%、高等学校79.2%、特別支援学校86.6%います。また、文部科学省の「現代的健康課題を抱える子供たちへの支援~養護教諭の役割を中心として」では、養護教諭は「誰でも(児童生徒、保護者、教職員等)いつでも相談できる保健室経営を行う役割を担う」と記されていて、このような保健室経営を行うことで健康課題を抱える教職員の含めた対象者を把握することができると述べられています。 健康診断後の措置や教職員からの健康相談については、持病や健康問題の内容にもよりますが、相談内容が職務に影響するようであれば衛生管理者や管理職にも報告する必要があることを相談者に伝えて、対応を行うのが良いと考えます。 |
[5] | 2022/06/02 23:39 |
60歳代以上 海外 元養護教諭 |
高校職員の定期健康診断は健康管理部が計画し実施するので、生徒の健康診断とは違ってあまり負担にならないでしょう。検診の方法は県が職員個人に連絡して、どこか(検査センター、病院など)で受けさせ、結果を個人に知らせるという方法ですね。 私が勤務していた山梨県では、各学校で検診日を計画し、校内で一斉検診という方法でした。それで、少々養護教諭の仕事も多かったのですが、それも普通と思っていました。 この高校職員80名の診断結果が一度に届いたのですね。校長から措置を一任されたので、一応は結果全体を把握しておく必要があると思います。個人の結果書と別に全体の結果一覧表のようなものが届いているはずです。その要旨を校長に報告することと、職員会議等の席で、「個々の健康診断結果をみて、それぞれ各自の責任で適切な対応をお願いします。相談には適宜応じます。」で、いいのではないでしょうか。 |
[4] | 2022/05/28 13:47 |
40歳代 福島 養護教諭 |
教職員の健康診断の事後措置、私もやっています。養護教諭としてやっているというより、一つの組織の一員として担当しているという意識です。学校には、「名前のつかない仕事」がたくさんあります。簡単な修繕、カーテンの洗濯、ワックスがけ・・・あげたらキリがないですよね。教職員健康診断にまつわる事務処理もその一つではないかと思います。もちろん、教職員の健康管理に責任を持つことはできませんので、管理職への報連相は必須です。プライバシーの問題もあると思いますが、学校保健を預かるものとして、教職員の健康状態をある程度知っておくことは悪いことではないと思います。子供の健康情報の管理も普段からしていますので、その辺の守秘義務の扱いも慣れていると思いますし。私の考えとしては、こうした「名前のつかない仕事」をできる範囲で引き受けていくことで、学校組織全体の活性化につながり、自分の仕事もしやすくなりますし、最終的には子供の心身の健康にも役立つと信じています。しかしこれはあくまでも自分の考えですので、養護教諭全てがそうすべきとは思いません。学校の規模や状況によってできないこともあると思いますし。その仕事が自分にとってどんな意味があるのか、を一度考えてみるのもいいかな、と思います。私は今回こうして自分の考えを書いてみて、とてもスッキリしましたので。 | [3] | 2022/05/24 11:43 |
50歳代 静岡 養護教諭 |
私もみなさんがどうしているか知りたいです。 最近は、生活支援員、図書館司書など市で契約している教員でない職員の健康診断についても、健診をうけているかどうかの報告が必要になり、その報告の取りまとめを管理職から依頼されました。 管理職がやればいいことなのですが、「やって」と言われると断りにくい現実があります。 |
[2] | 2022/05/10 21:00 |
50歳代 福島 元養護教諭 |
田舎の小さな小学校に勤務していました。教職員の健診結果は大きな封筒に入って まとまって届きます。養護教諭が1枚1枚ミシン目を切って、それぞれ折って封筒に 入れて教員へ配ります。その作業をする際に、見たくなくても見えてしまいます。 更に、再検査や精密検査の指示が出ている教員には、病院へ持参する結果報告の 用紙も準備して配り、回収も養護教諭の仕事です。 プライバシーに関わる、かなりデリケートな部分でもあるので、見て見ぬ振りで、 サッと渡していますが、養護教諭によっては、児童生徒と同じように、再検査等に 行かない教員に行くように勧告、指導している人もいます。 養護教諭がやらなくて済む方法があれば良いですが、 同僚の健康管理をするのは 難しい問題だと思います。 |
[1] | 2022/05/07 19:12 |
40歳代 静岡 養護教諭 |
健康診断の結果は「親展」文書で学校に届くのですが、開封後、校長先生が見て(見ているか不明、そのまま渡されている気がします)、私のところに来ます。私は、受け取ると、指導区分の記入と、印をもらいに校長室へ行き、記入と押印が済むと保健室の鍵付き保管場所に入れるという流れになっています。その時、校長先生に区分何かな?と聞かれるので、これですと〇〇に該当しますというようなやりとりがあります。本来管理職がするものであると聞いているのですが、実際はうやむやになっていると思います。 |