SLIPER・スキルラダー

達人養護教諭への道スキルラダー

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2025年1月

[5] 2025/02/05 22:24
50歳代
静岡
養護教諭
【SLIPERより】
 相談者さんは、急な対応で怖い思いをされたことと思います。
 今回の、大元の主治医Aと学校生活管理指導表を書いた主治医Bといった、主治医が二人いることは複雑な状況と言えます。
 学校での安心安全な対応のために、まず、アレルギー対応の主治医をBで今後も継続するのか、救急搬送時に診た元々の主治医Aにアレルギーも含め診てもらうのかを、確認する必要があります。その際に、救急搬送時に診た主治医Aからアレルギーの主治医Bへ、「つなぎ程度は良いとされた卵を食べてアナフィラキシーが発症し、救急搬送された」ことを伝え、医師同士で治療方針を統一してもらうことも大切です。
 また、今回の対応で、つなぎ程度でも「卵が不可」ということが判明したため、学校生活管理指導表の書き換えが必要になります。学校は学校生活管理指導表の指示に沿って対応するため、その部分も医師に伝え、関係者が納得して学校でのアレルギー対応ができるようにするべきです。
 そして、アレルギーを持つ児童生徒に、学校給食でアレルゲンの負荷をかけることは避けるべきではないでしょうか。フライのつなぎ程度の卵は摂取可能としても、今回のように朝の内服薬を忘れることもあり得ますし、さまざまな要因で再びアレルギー反応が出る可能性もあります。もし負荷をかけるのであれば、自宅で実施してもらうよう働きかけることも必要と思います。
 さらに、アレルギー対応について、学校も正しい知識を持つことが大切です。学会や研究、セミナーなどを利用して、最新のアレルギー対応をアップデートし、校内研修で全職員へ周知することも事故防止の方法です。
 日本アレルギー学会・厚生労働省「アレルギーポータル」などのサイトもあるので、活用されてみてはいかがでしょうか。
 https://allergyportal.jp/ (2025.3.30)
 アレルギー対応は学校だけが行うのではなく、主治医や保護者、そして子どもも協力して事故発生を未然に防ぐことが重要です。
[4] 2025/02/01 07:10
60歳代以上
海外
元養護教諭
発作時に養護教諭や学校がとった処置、対応は良かったと思います。多分、アレルギー頓服薬はB医師から処方されていたのでしょうから。

こうなった直接の原因は「児童が家庭の朝食後に服薬をしなかった」ことのように思われますが、B医師は「負担をかけてアレルゲンに慣れさせる」という方針なので、朝食後の服薬を調整をしたり、家庭でも卵を少しづつ食べさせて様子を見るなどしていたかもしれない。その場合、保護者は学校にもう少し連絡・報告を密にしてほしかったですね。低学年児童なので保護者はもっと気を配るべきです。

あえての反省点は、救急車の搬送先をB医師にしなかったこと。救急車には保護者か学校職員が同乗したのでしょうか。そうならば、A医師へ児童の状況を説明できたでしょうから特にトラブルもなかったでしょう。また、A医師が学校医であるなら、事前に要管理児童の報告がされているので問題はなかったでしょう。

この児童が複数の医師に受診して、みんな異なる治療方針を出したにせよ、保護者は主治医を決めて管理表を書いてもらい学校に提出しているので、学校側で他の医師たちと統一見解をとる必要はないと考えます。それは保護者が行うこと。
[3] 2025/01/26 15:36
40歳代
神奈川
養護教諭
アレルギー対応は、指導管理表の内容と、年度当初などに保護者と面談で得た情報をもとに進めるのが基本だと思います。しかし、このような事故の後では改めて保護者と相談をする必要があると思います。この事故では、朝のお薬を飲み忘れたことに原因があるの、飲んでいても危ない状況なのか、も確認が必要です。学校での対応の振り返りをもとにして生まれた疑問を保護者の方と整理して、主治医に相談する必要があると思います。主治医に振り回される前に、学校の方針の確認、今回の事故の原因をはっきりさせること、保護者との共通理解が必要だと思います。
[2] 2025/01/26 15:36
40歳代
神奈川
養護教諭
アレルギー対応は、指導管理表の内容と、年度当初などに保護者と面談で得た情報をもとに進めるのが基本だと思います。しかし、このような事故の後では改めて保護者と相談をする必要があると思います。この事故では、朝のお薬を飲み忘れたことに原因があるの、飲んでいても危ない状況なのか、も確認が必要です。学校での対応の振り返りをもとにして生まれた疑問を保護者の方と整理して、主治医に相談する必要があると思います。主治医に振り回される前に、学校の方針の確認、今回の事故の原因をはっきりさせること、保護者との共通理解が必要だと思います。
[1] 2025/01/24 15:52
50歳代
静岡
養護教諭
管理指導表を根拠に対応するということで良いと思います。
普段かかっている医師とアレルギーを診てもらっている医師は異なるわけですよね。同じ病気でも医師によって異なることは本来はないはず(治療のガイドラインがある)ですが、医師の考えによって治療が異なるということが実際には起こったわけですよね。ですから、統一した方針を目指すのは難しく、学校管理指導表を根拠に学校は対応するということを貫くということで良いのではないでしょうか。

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