教えて達人 - ネットde事例検討
2025年4月
[3] | 2025/03/13 21:17 |
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50歳代 静岡 養護教諭 |
【SLIPERより】 保健室来室者数を少なくしたいと、ただ単純に保健室来室者数を目標にすることが適切ではないとは言い切れませんし、来室者数が少なければ良い状態かと問われれば、そうとも限りません。なぜならば、目標を設定した理由を説明できることの方が重要だからです。学校の実情に応じて、目標を設定することが大切ではないでしょうか。 保健室来室者数を少なくさせたいと考えたその理由はどのようなことからだったのでしょうか。不必要な来室が多いと感じたからでしょうか。そうであればなぜ不必要だと感じたのでしょうか。 来室理由を分析し、来室が多いその原因をまず丁寧に探ってみてはどうでしょうか。その理由によっては、その先に続く対応策として、活動の重点目標とすべき自身の行動目標や目指す生徒の姿が出てくるのではないでしょうか。そこから数値目標になる事柄が出てくるかもしれません。 例えば、内科的理由により来室数が多い場合、その原因は器質性か心因性かどこにあると考えられるのか、多くなる時間や曜日に特徴はあるのか、頻回来室者や保健室登校生徒の様子はどうかなど。そこから、友達とのトラブルによる不安などでの頻回来室者が多いと分析した場合、目標は「心の健康に関する保健学習にTTとして参加する」や「ストレスコーピングを全校生徒に毎月一つずつ伝える」「ストレスに対処する方法を持っている生徒○%」という目標につなげることができるでしょう。そうすることで、結果的に徐々に来室数が減少していくことも考えられます。 目標を設定する場合には、まず学校保健に関するアセスメントを実施し、自校の状況を分析していくことで、見出された健康課題に対してすべき活動が見えてくるはずです。活動が見えてきたら、その活動の回数や時間、期限を設定するだけで数値化できますし、対象者の側から見た達成度等も数値化した目標となるでしょう。それらを、保健室経営計画や保健年間計画ともリンクさせましょう。加えて、自分の経験年数等に応じた養護教諭の指標や本研究会で作成しているスキルラダーも参考にしてみてください。 |
[2] | 2025/05/03 10:42 |
50歳代 東京 大学教員 |
そもそも数値目標として「○%削減」「{emj_ip_}{emj_ip_}円以上の売り上げ」などが明記できる目標と、出来ない目標があると思います。 保健室来室者数は「学校種」「学校規模」「教員数」「感染症の流行」などさまざまな要因で変化する数字だと思います。 そこで、保健室来室者の全体数を減らすことを目標にするのではなく、「体育や部活時のケガによる来室者数を減らす」「熱中症による来室者数を減らす」「生理痛による来室者数を減らす」など、増加している保健室来室理由の具体的人数や年次推移などを公表し、加えて数値目標を達成するための対応策「熱中症防止のため、授業と部活開始前に必ずWBGTを計測する」「生理痛対策の保健授業を実施する」などとセットにしてはいかがでしょうか? 学校は営利目的の企業ではありませんが、本来、数値目標とは上記のような流れを丁寧に議論して、決定すべき数字だと考えます。 |
[1] | 2025/04/27 11:47 |
50歳代 静岡 養護教諭 |
来室者を減らすというのは、数値上の目安であって、生徒の健康管理能力や、セルフケア能力が上がれば、来室数は減ると思います。ですので、来室者を減らすことも大切ですが、来させないようにする誤った方向に行かないよう、生徒が健康で安心できる学校づくりと言う観点の方策を持つことが大切だと思います。 |